ZX8000について(オリジナルモデルと復刻モデルの比較)
ここではZX8000について詳しくみていきたいと思います。
オリジナルのZX8000C*は1989年(S/S)に発売されたランニングシューズで、初めてトルションシステムを搭載したモデルの一つです。
このZX8000はプロネーションやサピネーション傾向にないニュートラル(正常)なヒールストライカー向けのモデルで、クッション性を重視するランナーに適しています。
ちなみにZX8000CのレディースモデルはZX8020Cになります。
復刻モデルのZX8000に関してはタウンユーズとして発売されているので、ランニングには適していません。
*ZX8000に付く"C"というのは"CUSHION"のこと。クッションコンセプトのモデルという意味です。
- サンプルモデル
- 左:ZX8000C オリジナル 1990年代初期
- 右:ZX8000 2004年製復刻
※左:このZX8000Cは、最初期のモデルではないです。ZX8000Cは1989年に登場以降、複数年に渡りラインナップされます。これはドイツ製なので、1990年代初期のモデルです。1990年10月3日東西ドイツ統一以降。
ZX8000のパーツや機能の紹介
前方外側のミッドソールにあり、オーバーサピネーションを防ぎます。後方内側のミッドソールにもあり、こちらはオーバープロネーションを防ぎます。
軽くて弾力性に富むPUソールです。残念ながら、オリジナルの加水分解は避けられません。復刻モデルはモールデッドEVAです。
踵のホールド感を高めてくれる外付けのヒールカウンターです。
F1レースに使用されるタイヤと同じ素材を使用したラバー(Monza F1)でできています。カーボン含有量が多く、耐磨耗性に優れます。
前部と後部のソールを繋ぎ、足のねじれや危険な動きを制御します。高品質のケプラー繊維で強化された特殊プラスチックでできています。
踵に掛かる衝撃を吸収し、クッション性を高めます。ベアリング状に組み込まれた球体のクッションが埋め込まれています。
成型方法はスリップラストです。アッパーを底の部分で袋状に縫い合わせ、フィット性、屈曲性、クッション性を向上させています。
トルションシステムの為に設計されたadifitインレイソールです。インソール裏の構造により、トルションシステムを補助する役割を持っています。