オリジナルス・カテゴリの初期復刻モデルについて(1991年~1993年)
ここでは、1991年~1993年に発売された初期復刻モデルについて、簡単に紹介したいと思います。
アディダスは1991年からオリジナルス・カテゴリを設け、往年のクラシックモデルを復刻してファッション向け商品のラインナップを充実させていきます。
その中で1991年~1993年に発売された初期復刻モデルは、主に二つのグループに分けることができます。
まず一つ目のグループは、オリジナルモデルよりも履き心地を改良して、若干仕様を変更した復刻モデルです。後述で紹介する二つ目のグループに対し、これは一般的な復刻モデルと言えます。
モデルによっては例外の部分もありますが、いくつか特徴があるので挙げてみます。
- 1. アッパーは、ソフトオックスハイドレザー。表面に皺有り。(ガッツレーを除く)
- 2. ベロはスポンジ。(サンバ クラシックを除く)
- 3. ベロに、"adidas"の文字が刺繍された長方形のタグ。
- 4. 履き口のライニングは、パイル生地(テリークロス)。
- 5. インソールはクロムレザー。
- 6. 全てアジアメイド。
1991年にはスタンスミス、カントリー、スーパースターをはじめ、往年の名作全6モデルがアジアメイドで復刻されました。下記のモデルは初期復刻モデルとなります。
モデル名 | 品番 | カラー |
---|---|---|
オフィシャル | 034446 | Black |
ガッツレー | 034447 | Blue/White |
サンバ クラシック | 034448 | Black/White |
スタンスミス | 034449 | White/Green |
カントリー | 034450 | White/Green |
スーパースター | 034451 | White/Black |
*この時期に、ユーゴスラビア及び中国で生産されるPVC製ベロのガッツレーもありますが、これらはトレーニングカテゴリに属します。このガッツレーは、ヒールタブにトレフォイルマークのみでその下に"adidas"の文字はプリントされません。
1992年以降にはニューカラーが追加されます。
残念ながらガッツレーについては海外カラーも多く、全てのカラーを把握できません。
補足として一部のモデルのみではありますが、1994年に登場した復刻モデルについても簡単に触れてみたいと思います。
1991年~1993年に発売された初期復刻モデルから、デザインの仕様が変更されます。
アッパーは皺の無いオックスハイドレザー、ベロ、履き口のライニングはPVC製となり、よりオリジナルに近いデザインとなりました。
モデル名 | 品番 | カラー | 生産国 |
---|---|---|---|
オフィシャル |
034681 | Black | モロッコ |
ガッツレー |
034674 | Black/White | 中国 |
サンバ クラシック |
034686 | Black/White | モロッコ |
スタンスミス | 034685 | White/Green | モロッコ 後にアジアメイド |
カントリー | 034662 | White/Green | 中国 |
スーパースター | 034678 | White/Black | 中国 |
二つ目のグループは、素材やカラーリングを変更してリニューアルアップデートさせた復刻モデルです。全体的に素材や質感、色目が統一されています。
アッパーには、耐久性・撥水性を備えたワックスレザーを採用しているモデルが多く、ブーツと同じように履き込むことで深い味わいが出てきます。(ニューオーリンズ、スタンスミス E.L.を除く)
日本では全てのモデル・全てのカラーを取り扱った訳ではありませんが、主にアジア以外の他国生産であることと、素材や質感に拘っていることで日本国内での販売価格は高く、16,000円~18,000円のレンジで発売されています。
1994年以降はこのようなコンセプトの復刻品は発売されなくなりました。
これらは1991年~1993年の間に発売されますが、モデルやカラーによって登場年は異なります。
*同一品番ですがカラーが異なります。なぜかは不明。